1話:ポケモン世界へようこそ!
ココは何処だ・・・?
何処に行っても真っ白なだけだ・・・
あれ?あそこに人が・・・

-ど…か、こ…世……を救……く………-

・・・え?君は誰・・・?何を言ってるの?
あれ・・・意識が・・・・・・



・・・・・・・・・・・・・・・・・・









ココは何処だ・・・?
夢の・・・中?
なんか風が気持ちいい・・・

*「・・・・・・・・・ーい・・・」

・・・誰の声?

*「お・・・・い・・・・」

・・・女の声?

*「おーーい!起きてってばー!」



「うう・・・」
??「あ!気がついた!良かったー!」

「あ、あれ?俺は一体・・・」
*「君、ココに倒れていたんだよ
  起きてくれて良かったよー」
「へぇ・・・えっと・・・」

あれ?あれって・・・ポケモンだったよな?
確か・・・

イブ「あ、私はイーブイのイブだよ」

あ、そうそう、イーブイだったな
うん、ゲームも可愛いが実際見ると実に可愛・・・い!?

「へぇ・・・て、はぁ!?」
イブ「わわ?;」
「ちょ、なんでポケモンが此処にいるんだ!?しかも喋ってる!!
 ポケモンって確かゲーム機の中での仮想の存在だったような・・・」
イブ「え!?君何言ってるの?;
   なんでって言ってもココはポケモンの世界だよ?ポケモンは普通に居るし、普通に喋るんだけど・・・」

わっち?ポケモン世界?なにそれおいしいの?将来の日本ハムのエースは俺だぞ?嘘だけど
・・・おいおい、マジかよ・・・俺は異世界にでも飛ばされたのか?

イブ「・・・なんか君、変なピカチュウね・・・」

・・・は?

「・・・へ?何言ってんだよ、俺は人間だぜ?ピカチュウな訳ないじゃん・・・」
イブ「に、人間!?
   で、でも君、どう見てもピカチュウだよ?」
「おいおいww冗談は止してくr・・・」

・・・なぁ!!
手が黄色い!!なんか後ろにギザギザのしっぽが生えてる!!そしてこの身体つき・・・まさか・・・

「ま、マジでピカチュウになってるうううううう!?」


し、信じられない・・・
俺、人間だよ?さっきまで身長170cmもあった人間だよ?
なのになんでこんな事に・・・ってあれ?
そういえば人間の時の記憶がない?
どういう事だ・・・全然思い出せない・・・

イブ「・・・なんか君、とても変なポケモンだね・・・
   えっと・・・とりあえず、君の名前は?」
「え?ああ・・・俺の名前は・・・」

・・・・・・・・・

「えっと、な、ななな、お、れ、のな、な・・・まえ・・・・・・」
イブ「・・・え・・・・・・ええええええ!?;」


マジかよ・・・俺の名前すら忘れるなんて・・・この記憶喪失はかなり重症だぞ・・・

「ど、どうしよう・・・名前すら覚えてないなんて・・・俺、死ぬの!?」
イブ「ちょ、名前覚えてないだけで死なないから;
   とりあえず、名前無いとアレだから今から自分で考えたら?」

「い、今から!?」

おいおい、随分と簡単に言ってくれるんじゃないか
それでは必死になって名前を付けてくれた親涙目だぞ・・・
・・・でも名前忘れてはなぁ・・・イブの提案に乗るしかないかもなぁ;

でも、どんな名前にするか・・・ピカチュウだから・・・

『ピカ』・・・随分と在り来たりだな
『ピカ之助』・・・駄目だ、かっこ悪すぎる
『ピンポンダッシュ』・・・名前に悪戯名付けてどーすんのよ
『ピン子』・・・って世間は鬼ばかりの母親役と一緒の名前は流石に嫌だ!
・・・では、ココは『チー』はどうか・・・うん、決まったな

チー「決めた、今日から俺の名前は【チー】だ!」
イブ「チーかぁ・・・・・・変な名前だね(笑)」
チー「おいおい・・・それはないよ・・・;」

俺は落胆した
全く、必死に名前を考えた結果がこれだよ!

イブ「・・・でも、今の様子だとあまり悪いポケモンじゃないみたいだね
   最近我を忘れて暴れてくる事が結構あるからね・・・」
チー「我を忘れる?どういう事?」
イブ「それは・・・」

ゴロゴロゴロ・・・

チー「うわ!なんだ!?」
イブ「地震だよ!」
チー「じ、地震!?」

ガダダダダダダダダダ!!

チー(おいおい・・・揺れが大きいぞこれは・・・)

ゴロロロロ・・・

イブ「・・・収まったかな?」
チー「多分な・・・
   にしてもポケモン世界でも普通に地震とか起きるんだな」
イブ「うん・・・この世界はこの揺れが普通なんだけどね・・・」
チー「え?マジかよ;」

結構大きい揺れだったよな
震度4ぐらいか?
そんな揺れが日常茶番事だとは・・・さぞかし恐ろしいかもな
俺がそんな事を考えてた・・・そのとき

「キャアアアアアアアアアアアッ!!」

チー「な、なんだ!?」
イブ「あっちに声が聞こえたよ!行くよ、チー!」
チー「へ?ってちょっと待ってくれ!;」

そして俺とイブは悲鳴が聞こえたところに向かっていった
・・・そういえば、今から起きる事が俺とイブの運命が左右された理由の一つかもしれないな・・・



  第1話:ポケモン世界へようこそ!






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